【米国株】高利回り銘柄5選!配当利回りが高い米国株式を紹介!
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米国株の魅力は高利回りで配当利回りが高い銘柄が多いこと!
日本株と米国株を比較した時、最も大きな違いは配当利回りの高さではないでしょうか。
アメリカでは株主に利益を還元する意識が強いため、企業は内部留保よりも株主還元を優先する傾向を持ちます。
そのため、配当が高い高利回り銘柄が日本よりも数多く存在するといってよいでしょう。
今回は執筆時点で配当利回り4.5%を越える高利回りで配当利回りが高い、ベライゾンコミュニケーション、IBM、AT&T、アルトリア、アッヴィの5銘柄をとりあげ、事業内容と配当利回りについて解説します。

ベライゾンコミュニケーションズ(vz)
ベライゾンコミュニケーションズ(vz)の事業概要
1998年にベル・アトランティック社がGTEを買収して成立したベライゾンコミュニケーションズはアメリカのYahoo!を買収し、事業の拡大を狙っています。
ダウ30銘柄の一つで市場に与える影響力が強い会社でもありますね。
ベライゾンコミュニケーションズはアメリカの大手通信会社で、傘下の事業を束ねる持株会社です。
ベライゾンコミュニケーションズの傘下には、無線および有線通信サービスを提供する子会社があり、アメリカ全土にワイヤレスネットワークを供給しています。
ベライゾンコミュニケーションズ(vz)配当利回り
2020年5月21日段階での株価は54.1ドル。
直近5年間は50ドル前後で推移しています。
配当利回りは4.55%で、高配当銘柄の一つといえますね。
近年、配当は順調に伸びていて、不況時でも価格が下がりにくいディフェンシブ銘柄の一つですよ。

IBM(ibm)
IBMの事業概要
IBMは1911年創立の老舗コンピュータ企業。
第二次世界大戦中は戦争の兵站業務や核兵器開発時の機器提供、銃器の製造にも関与するなど国と強く結びついて成長しました。
1960年代以降、IBMはコンピュータ開発で指導的な役割を果たします。
現在、パーソナルコンピュータ開発事業を他社に売却しインターネット事業やWEBサイトの開発、運営、高性能サーバーの提供などの分野を中心に事業展開しています。
単なるパソコン開発メーカーではなく、総合情報産業が事業の中核となったということですね。
IBMの配当利回り
2020年5月21日段階で株価は118.39ドル。
配当利回りは5.47%です。
ダウ30銘柄の一つで押しも押されぬ米国を代表する大企業といえるでしょう。
ベライゾンコミュニケーションに比べると株価の変動幅が大きいので、買い時を見極める必要がありますね。

AT&T(t)
AT&Tの事業概要
AT&Tはアメリカの通信事業持ち株会社。
ベライゾンコミュニケーションズと同様、アメリカ屈指の情報通信会社です。
情報通信産業は伸びしろが少なく、低成長だとされます。
しかし、参入するためには莫大な設備投資が必要なため、ライバルとの競争が少ない分野なんです。
そのため、すでに市場を占有している大企業が圧倒的有利。
通信会社は新規投資よりも、配当という形で株主に還元することが多いので高配当株になりやすいといえるでしょう。
株価上昇は見込みにくいですが、長期的に安定して保有したい株の一つではないでしょうか。
AT&Tの配当利回り
2020年5月21日段階で株価は29.88ドル。
配当利回りは6.98%。
AT&Tは25年以上連続増配を続けている配当貴族銘柄の一つです。
直近10年でみると、株価は35ドル前後で推移していますので、30ドルを下回る場合は割安だといえますね。
アルトリア(mo)
アルトリアの事業概要
アルトリアグループはアメリカナンバー1のシェアをもつタバコメーカーです。
アルトリアが持つタバコブランドにはマールボロ、ラーク、パーラメント、バージニアスリムなど日本人になじみ深いものがずらりと並びます。
アルトリアグループは、アメリカ国内でのタバコの製造販売やワイン生産などによって収益を上げています。
タバコは景気に関わらず一定の消費が見込めますが、飛躍的な成長が望めない点では情報産業と似た側面があります。
したがって、タバコ会社も高配当株になりやすいといえるでしょう。
アルトリアの配当利回り
2020年5月21日段階の株価は37.73ドル。
配当利回りは8.95%。
コロナショックにより株価が下落したことから、高配当株の中でも、ひときわ目立つ配当利回りとなっています。
直近10年の最高値である2017年には70ドル近い高値を付けていましたが、FDA(アメリカ食品衣料品局)がタバコのニコチン含有量を引き下げることを検討していると報道されたことから株価が下落しました。
基本的に安定していますが、規制当局の動き次第で株価が大きく変化することに注意を要する銘柄ですね。

アッヴィ(abbv)
アッヴィの事業概要
アッヴィはアメリカに本社を置くグローバル企業。
主な事業はバイオ医薬品の開発です。
アッヴィの主力商品はヒュミラ。
2017年・2018年には売上世界一位を獲得した医薬品です。
ヒュミラは関節リウマチの治療薬でアッヴィの利益を大きく押し上げました。
急成長中のアッヴィはがん治療薬や免疫関連の薬品などで新薬開発を進めています。
ヒュミラのおかげで会社の利益も増大中なので成長が期待できる製薬会社だといえるでしょう。
アッヴィの配当利回り
2020年5月21日段階の株価は92.1ドル。
配当利回りは5.07%です。
2013年の以来、株価は上昇傾向です。
基幹薬としてのヒュミラが収益の柱となっています。
ただし、製薬会社の場合は、主力商品の特許切れや新薬開発の失敗などにより株価の急落、減配、無配などのリスクもありますので、日々の情報収集は欠かさず行うべき銘柄ですね。
まとめ
今回、米国高配当株の中からオススメ銘柄を5つ紹介しました。
情報通信事業社のベライゾンコミュニケーションやAT&T、IBMやタバコメーカーのアルトリアは成長が見込みにくいかわりに配当が高くなる銘柄です。
製薬会社のアッヴィは、高配当と株価上昇の両方が狙える銘柄です。
ただし、アッヴィは他の4社に比べるとリスクもあるので購入時にはメリットとデメリットをよく検討する必要があるでしょう。